「うずまきナルト」だと〜?なんじゃそりゃ〜
こんなふざけた名前のガキが主人公だなんて、どーせくだらない、ガキンチョ漫画だろ!少年ジャンプだかに掲載されてて、すくなくとも大人が読めるシロモノじゃない、と僕は信じて疑わなかった。
おもにビジネス書が目的でたまに古本屋に行くのだが、たまたま「バガボンド」を読んでしまったら、そのまま90分、立ちっぱなしで5巻まで一気に読んでしまい、しばらくの間はなれていた漫画のおもしろさが、僕の中に久々に蘇りつつあった。
そんなとき、「くだらない」と決め付けてた
NARUTO(ナルト)を、「一回くらい読んどいてやるか」程度に目についたままに手にして・・・「おもしろいじゃーん!」そこには、ギュンギュンと引き込まれていく僕がいた!
ナルトがガキンチョ慢画だなんて、とんでもなかった。絵はたしかに子供向きっぽいが、不意を衝く、思いもよらない瞬間的な展開、命がけで戦う忍びたちの凄惨な戦いが、実に独創的かつリアルに、そしてコミカルなエッセンスで描かれている。
ナルト、サクラ、サスケ、カカシ先生・・・登場人物たちのキャラも楽しい。ドキッとするような真剣勝負と、コミカルな描写のコントラストが、読むものをぐいぐいと引き込んでゆく。こんなものを子供が読まされたら、そりゃーイチコロだわ〜
どこかの世界の忍者学校。
第1巻では、
ナルトの秘密が語られる。その秘密ゆえに、村人からは疎まれ、
ナルトは幼い頃から独りぼっちで生きてきた。また、その秘密ゆえに、命を狙われる。それをボロボロになりながら命がけで救おうとする、イルカ先生。イルカ先生こそ、
ナルトの秘密ゆえに親を失ったという過去を持つが、秘密の真実を知り、
ナルトのよき理解者。ときどき、
ナルトを”一楽”に連れて行き、ラーメンをおごってやる。
さっそく第1巻から、メインの4人が顔をあわせる。忍者学校の生徒
ナルト、サクラ、サスケ、そしてカカシ先生。この手の慢画の主人公によくありがちな、落ちこぼれパワフル単細胞ヒーローの
ナルトは、
サクラが好き。
サクラのキャラもコミカルで、単細胞の
ナルトがきらいで、クールな一匹狼
サスケが好き。忍びの有名な一族である
サスケは復讐に燃えるエリートで、落ちこぼれ
ナルトや、まとわりつく
サクラを邪魔者扱い。
この
ナルト、サクラ、サスケの3人が下級忍者試験で、同じ班となる。この班を受け持ったのが、実はそのスジでは名のとおった、上級忍者の資格をもつ、なぞの多い
カカシ先生。
カカシ先生が持つ鈴を奪えるか・・・これが下忍試験の合格条件。しかも鈴は2つ、ひとりは必ず落第が決まっている。「手裏剣でもなんでも使っていい。鈴を奪いたければ、オレを殺す気でかかれ」あらゆる手と武器をつかい、全力で
カカシ先生に挑むが、全く歯がたたない3人。しかも、鈴は2個しかない。これまで一人も合格させたことがないという、
カカシ先生の下忍試験。この「試験」の答えはなにか。
激しくもコミカルな4人の戦いから目が離せない。
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